HSPに出会ったきっかけ 後編【吉田光】

細谷さんが読んだ本は「鈍感な世界に生きる敏感な人たち」という本です。HSPであり心理療法師のイルセ・サン氏が書いた本です。

巻頭にHSP自己診断テストが載っていました。60点以上あればHSPである可能性があると言われていますが、僕は92点でした。ぶっちぎりです(因みにいろんな人にこの診断テストをさせてみましたが、90点以上をたたき出したのは僕しか知りません)。

HSPの特徴の一つにこのようなものがあります。
「一度に多くの情報を吸収できる」

僕からすれば「してしまう」なんですけどね。著者のイルセはこれについて以下のように語っています。

「私もあまりにたくさんの情報が入ってきて、頭の容量を超えてしまうように感じることが多々あります。知らない人といると、30分か1時間でもうキャパシティオーバーになってしまうのです。
我慢して耳を傾き続け、楽しんでるフリをすることもできます。でも、ひどく体力が消耗されますし、後でクタクタになってしまいます。」

僕はこの文章を読んだ時「そうそうそうそう!!そうなんだよ!!よく言ってくれた!!」と大喜びしました。今までたくさんの本を読んで、いろんな人と話をしましたが、この感覚について共感を得られたことはついぞありませんでした。
映画見るたびにクタクタに疲れる
観劇すると疲れて寝てしまいそうになる
そんなことなんて僕はしょっちゅうあるんです。めっちゃ我慢してるんですが、観劇中に叫びたくなっちゃうこともしょっちゅうあるんです!!
いやほんとに!マジで!マジで!!

こういう「すぐ疲れる」関連のことは批判される事柄だったので、僕はよく「体力がない人間」と言われていました。「人混みの中だと一人で休憩をとらないとすごく疲れる」という他のHPSの声を聞いて、僕は救われました。あぁ、こういう風になるのは僕だけじゃないんだと。

更に本を読み進めていくと、そこに書かれていたHSPの特徴・特性はほぼすべて僕のことが書かれており、思わず笑っちゃうほどでした。
しかも誰にも言ったことがない事柄ばっかり。言ったことがあるのは、以前コーチングを行ってくれたの白石哲也さんぐらいです。哲也さんにも「とても繊細な人間なんだよ」と言われました。なるほどこのことか、と読み終えて納得しました。

というわけで、僕はHSPと出会い、本を読むことで自分がHSPであることを自覚しました。
えぇ、これ以上ないほどに。
でも、自分がHSPであることを言い訳に行動を縮めることはありません。自分の特性を把握することで、方向性をちゃんと定められるようになったってだけです。つまりは、HSPであることを自覚するというのは、スタートラインに立つことと同義なのです
HSPの性質を深く知り、受け入れないと、僕自身の心がズタボロになると確信しました。実際一回壊しかけたので、これは間違いないですね。

あ、別にHSPを特別扱いをしろというわけではありません。ただ、僕はHSPであり、HSPは人よりも敏感で繊細な人間だということを知ってほしい。
人よりも多くのことが自分の中に入ってくる性質を持ち、
その多すぎる情報量に振り回されやすい人だということを知ってほしいんです。

これから、自分HSPに関してどのように感じてきたか、というような感覚的な話をこのサイトで綴っていきます。

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