HSPに出会ったきっかけ 前編【吉田光】

僕がこのHSPと出会ったのは今年の2月のことです。
僕は細谷佳正という声優のファンなのですが、彼がラジオ(「天才軍師」というラジオです)で「HSPの本を読んでかなり変わった」という発言を聞いて僕も読んでみたのがきっかけでした。

細谷佳正氏は有名な声優の一人で、数々のアニメ作品出演のみならず、自身の歌がオリコンヒットするなど高い歌唱力を備えた実力派の声優です。いや、ほんとびっくりしますよ。僕が「このアニメ面白そうだなぁ」って思ったアニメにほぼすべて出演しているという、この人休みないんじゃないかなと思わせられるような売れっ子です。そんな人気・実力を伴った細谷氏はあちこちの現場に引っ張りだこになった結果、喉を壊してしまい4ヶ月間声優を休業をせざるを得ない状況に立たされました。その4か月の間にいろいろと旅行したり本を読んだりしていたそうなんですが、一番印象に残った本がHSPの本でした。

僕は、勝手にですが、細谷さんとシンパシーを感じていました。
細谷さんは自分が当たり前だと思って行動しているといろんな人から驚かれたり、
「変だよ(笑)」と言われることが多い人です。
僕がよく聞いてるラジオでも独特な行動と発言が多く、「天然」「独特」と言われるようになっています。彼は自分が変なことを言っているという自覚はあるんです。ただ、これは僕が勝手にそう感じていることなのですが、「他の人がそう言うんだから僕はそうなんだろう」とある意味諦めや悟りに近い心境で自分の行動を発言したりしていた、ような感じを僕は勝手に覚えていました。

その感覚が、僕は強いシンパシーを感じました。僕も、当然のように行動・発言をすると「変」だとか「おかしい」とか、そういう反応をされることがとても多かったからです。それで笑われたり呆れられたり、諌められたりすることにとても強いストレスを感じていました。

いやもう、そのあとどんな言葉をかけられたかなんてのは問題じゃないんです。僕の行動に対しての相手のリアクションで僕は全てを悟ってしまうんです。「あぁ、僕は変なことをしてしまった」「僕は間違ったことをしてしまった」と。

今にして思えば、僕は他人のリアクションがものすごく緊張し、恐怖していました。
自分の言動、行動、創造活動、諸々。

自分が周りの人と祖語があるような気がする、と感じたのは小学生のころからです。ただその時は「僕が悪いんだ」と思っていました。ただ、「別に悪いってわけじゃないけど普通でもないな」自覚できたはつい最近です。できた、ということは、受け入れることができたということです。
では、自分と共感してくれる人間は果たしているのだろうかと考えた時、僕はいるとは思えませんでした。なぜなら、僕の感覚と共感を得た人は今までいなかったからです。というかこれについて発言するのが怖くて言い出せずにいたので、探していなかったのです。

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