明橋大二先生のHSC(H.S.Child)の講演に行ってきました【吉田光】

どうもこんにちは、吉田光です。

いやあ暑いですね。
体調管理気を付けてくださいねとか言いつつ、私ついこの間まで風邪っぴきでして。多分、食あたりですね(笑)
あの時の鶏肉はアカンかったなぁ…捨てておけばよかった…。

えぇ、ちゃんと冷蔵庫は掃除したんで、問題ないですよ!

皆さんも、無理はしないでくださいね。食材的な意味で。

因みに、私が企画しているイベントが来週の土曜日に迫っています!
HSPについてお話しします!これを機にHSCについても触れたいとも考えております!
ぜひお越しください!詳細はこちら!

HSCとは

HSPはHighly Sensitive Person。
HSCはHighly Sensitive Child
要は、子供か大人か、ということです。

ただ、この手の大人か子供かの違いは結構根深いんだなと思ったのが、今日出席した講演会の感想でした。

HSCがどんな子なのか。
その特徴をまとめたイラストを配っていたので、いくつか紹介します。


子供だと大人は多少は飲み込めることでも飲み込めないケースが多く、ちょっとした悪口や意地悪などで不登校になったりすることもあるそうです。

親御さん的にきついのが、周囲はそれを良しと受け取ってくれない場合もある、ということです。
「それは親が悪い」と言われてしまうことも少なくないんです。
いや、正直きつい話です。あんまり相談できる人も少ないでしょうし。

因みに、私も小学生時代いじめを経験しました。
それにも変わらず友達でいてくれた親友がいました。家も隣で、よく家に遊びに行ってスマブラとかポケモンとかしてましたね。まぁ、ボッコボコにされてましたが(笑)

あと、家族の存在も大きかったです。弟と一緒にゲームしているときは楽しかったです。ただ、私が絶対勝つようなルール設定をしていたので、弟は今では私とゲームしたがりません(笑)

家で家族四人でテレビをみて、バラエティで腹抱えてゲラゲラ笑っている時間が大好きでした。当時は「めちゃイケ」とか「笑う犬」とか「トリビアの泉」とか、面白いバラエティがあったんです…!

リビングに刺す日差しを浴びてたら、いつの間にか寝ていた、という穏やかな時間がそこにはありました。

多分、しんどかった学校でも大丈夫だったのは、そんな存在が大きかったんでしょう。

登壇者の明橋大二先生

出席したイベントは1万年堂出版主催の、「「育てにくい子」と悩んでいませんか? 今、話題の”HSC”が丸ごと学べる特別セミナー」です。登壇者は、日本のHSC研究の第一人者(多分あってる)、明橋大二先生です。

真ん中にいる優しい笑顔をしているおじさんが明橋先生、その隣にいるのがHSPのイラストレーターの高野先生です。
高野先生のパワフルさで「明橋先生の写真撮影会を始めます!!」と宣言し突如始まった撮影会でパシャリ。

明橋大二先生のプロフィールは、コピペします(笑)

明橋大二
精神科医。真生会富山病院心療内科部長。
児童相談所嘱託医、NPO法人子どもの権利支援センターぱれっと理事長。
著書は『なぜ生きる』「子育てハッピーアドバイス」シリーズ、『見逃さないで! 子どもの心のSOS 思春期に がんばってる子』など多数。
長年の診察で、人一倍敏感な子がいることを感じていた時に、エレイン・N・アーロン氏の著書に出会い、強く共感を覚える。まだ邦訳がなかった『The Highly Sensitive Child』の翻訳を手掛ける。

というわけで、このブログでも何度か言っているエレインの本を和訳したりしている、HSCの第一人者といってもいいのではないでしょうか。
数多くの子供の相談に乗っておられる方で、HSCについての相談もされています。
口酸っぱく「HSCは発達障害ではありません」っておっしゃっていました。

HSCの本はさっき購入しました。サインも書いてもらいました。えへへ。
因みに巻末にエレインとツーショットで映っている写真がありました。畜生、うらやましい。

因みに高野先生は、

高野優
育児漫画家・絵本作家・イラストレーター。
大学生、中学生の三姉妹の母。
「となりの子育て」(NHKeテレ)などの司会を務める。
2015年、日本マザーズ協会よりベストマザー賞文芸部門を受賞。
著書は『よっつめの約束』(主婦の友社)、『思春期ブギ』(ジャパンマシニスト社)など多数。
最近では『思春期コロシアム 決戦のゴング 開幕編』(東京新聞出版局)を発刊。
講演会は、マンガを描きながら話をするという独特なスタイルで、育児に関するテーマが人気。

ということです。
この高野先生も素敵な人で、最初は大きな声で話すおばちゃんかと思いきや、人を思いやったり共感したりする部分も見受けられ、懐が深いお方と印象を見受けられる方でした。

HSCの取り巻く状況~親は孤独~

さて前述しましたが、HSCの親御さんは孤独であることが多いです。

まず、HSCという存在が社会に正しく認知されていない

ぶっちゃけこれに尽きます。

子供が他の子供とは違う

これだけで、親御さんに与える不安は計り知れません。

自分の育て方がまずかったのだろうか、
もしかして病気なんじゃないだろうか
これから先、この子はどうなるんじゃないだろうか

とか、様々です。

明橋先生曰く、「HSPを治す病院を紹介してください」というようなお声を聞くそうです。
このブログでも再三言っていますが、Highly Sensitiveは病気ではありません。
胸毛が生える人は病気ですか?そんなことないですよね?

でも、そんな声があがっちゃうというぐらいに認知されていないのです。

だから、
服のタグが嫌で泣き叫ぶ
悪口を言われたから激しい悲しみと恐怖感に襲われる
自分の内面世界を土足で踏み込む人に対して嫌悪感を抱く

なんてことに対して理解が得られないのです。

公的機関に相談したら「親のあなたの育て方が悪い」と言われた親御さんもいたそうです。
私の目の前でそんなこと言ってる人がいたらオラオラしてやります。

児童相談所とか、子育て相談室とかすら、HSCの理解があるところも少ないのでしょう。
それがうかがえるほどに、HSCの親御さんは悩んでいます。

なぜそう言えるかというと、このセミナーの最後に明橋先生の質問コーナーにて、多くのHSCの親御さんが涙ながらに自身の悩み・苦しみを吐露していたからです。いやほんとに、ほとんど全員の方が泣きながらご質問されていました。

それを目撃したとき、私はHSCの取り巻く問題をなめていたと自覚しました。
この、良くも悪くも「みんな一緒に」が求められる日本において、この状況は苦しい状況のはずです。
周囲に理解されないまま、孤独に悩み続け、闘い続ける親御さんの心中は察するに余りあります。

HSCのしたいことをさせてあげる

明橋先生がおっしゃっていたのは、「HSCのペースに任せることが大切」です。

無理やり学校に行かせても疲れさせるだけだ、と。

もしかしたらHSCは想像だにしないほどの過酷な戦いをその内面世界にて繰り広げているかもしれません。
いうなれば、広大で複雑な内面世界への侵略戦争になりうるのです。

「死ぬような思いをしてまで行く必要がない。命を削ってまで行く必要がない」
というのが明橋先生の言です。
これには納得。弟が引きこもりだったこともあり、不登校の生徒に関して言えば当事者だったこともあります。私も「リセットするための最適な方法、引きこもること」という記事をあげています。いったん逃げることも大切です。病むぐらいなら、死にたくなるぐらいなら、無理に人とつながりを広げる必要はないと思っています。

境界線を引く

また、「周囲と境界線を引く」ということも大切とおっしゃっていました。
これはHSCに関わらず、HSPにも言えることです。

周囲は「人と話せ」とか「明るく振るまえ」とか、いろんなこと言われますが、出来ないのであれば出来ないと自分の中で決めておくことも大切です。出来ることと出来ないことの境界線を引けば、意外と変わります。無理にできるようにならなくてもいいんです。意外と、誰かに任せられたりしますから。

無理に人のいうことを聞かなくてもよいのです。これについては声優の細谷さんも同じことを言ってたような、気がします。うん、たぶん言ってた。

明橋先生が好きな「西の魔女が死んだ」という小説にて、

サボテンは水の中に生える必要はないし、
蓮の花は空中では咲かない。
シロクマがハワイより北極で生きる方を選んだからといって、
だれがシロクマを責めますか。

という言葉があります。
その子にはその子のいるべき環境がある、ということです。
それは、すごく時間のかかることだけれども、いつか必ず見つけられるはずです。

私にとってそれは、かつて所属していた「劇団しおむすび」、そして今働いている職場です。
まぁ、お芝居したいんですけどね…。

この境界線については、私も記事を書こうかと思います。

親のかかわり方は原因ではなく結果

それと、明橋先生がよくおっしゃっていたのが、「親が悪いわけではない」ということです。

親のかかわり方は、子供の状態の「原因」ではなく「結果」かもしれない

つまり、子どもと向き合ったからこそのかかわり方かもしれません。

決して悪いわけではない。間違っているわけではないんだ。
ということもおっしゃっていました。

本気で向き合ってるからこそ、質問を口にしただけで涙がこぼれてしまうのではないでしょうか。私は、そう感じました。

結局、HSCといえども子供によって現れる行動や言動は千差万別です。

私は、まぁ服のタグは嫌いですが、着心地が嫌だからと言って服を着ないことはなかっ……あれ?
…あぁでも、着なかったわ(笑)

その時のおかんはどうだったかな…。「あぁダメだったか…」って感じだったような。あんまり真に受けてなかったような気がしますね。
まぁでも、服を買うときは一緒に服屋に行くようになりましたね、いつの間にか。

少なくとも、私は反抗期がなかったので、比較的育てやすいHSCだったのでしょう。
Highly Sensitiveといえども、やはり標準化というのは難しいものがあります。結局はその人と真剣に向き合う必要はあるのです。

だから、私からもエールを送ります。大丈夫ですよ、と。

最後に

エレインが書き、明橋先生が訳した、「The Highly Sensitive Child」の帯にはこんなことが書いてあります。

HSCを育てることは、人生で最大の、そして最高に幸せな挑戦です

そして明橋先生のサインがこちら

それでは。

PS.
ついに、私が企画しているイベントが来週の土曜日に迫っています!
HSPについてお話しします!これを機にHSCについても触れたいとも考えております!
ぜひお越しください!
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