HSPこそ脳内の情報を「整理」して「出力」しなくてはならない

どうも、吉田です。
さてさて、プチDiaryが早速定員となり、「なんかここまでうまくいくもんなのかな…」と若干冷や汗をかき始めております。
ちょっと注意を惹きつけ始めてきた感があるので、またふんどし締めてHSPの勉強を始めたいなとか思いながらも、読まなきゃいけない台本がね…寺山修司なんで、これも気が抜けないヤーツで困ったもんです。

ただ、ちゃんと情報収集しないと、他のHSPイベントクリエイターさんにもご迷惑をおかけしちゃうんで、やらなきゃですね。頑張ります。

スマホ依存症と脳の情報処理

さて、今年の2月にNHKで放映された「クローズアップ現代」にて「スマホ依存症」について取り上げられていました。

スマホ依存症とは、
「スマートフォンの使用を続けることで
昼夜逆転する、
成績が著しく下がるなど様々な問題が起きているにも関わらず、
使用がやめられず、スマートフォンが使用できない状況が続くと、
イライラし落ち着かなくなるなど精神的に依存してしまう状態」のことを言います。

まさに現代病ですね。
え?HSPと関係なくね?とお思いの方。これが意外とそうでもなさそうなのですよ。

スマホ依存症がなぜ問題なのかというと、スマホでインターネットを長く触っているとそのあまりに膨大な情報の入力作業により、脳が疲労してしまうことです。どうやらスマホ依存症はこの脳疲労により記憶力や意欲の低下を引き起こしている、ようです。

人間の脳の情報処理は三つの段階があります。それは入力・整理・出力です。

これは私の芝居の師匠が言っていたことなのですが、人がパッと見た時の景色をすべて情報処理しようものなら膨大な時間がかかってしまうので、脳は入力された情報のうち適切な情報のみを精査して入力している、なのだそうです。意外と物を見るだけでも、脳は活動してくれているっぽいんですな。

さてそんな中、スマホで見る情報というのはどんなのがあるでしょう。
いろんなSNS、ニュースや情報サイト、動画サイト…。様々な媒体で脳に情報をインプットしにかかります。スマホが普及してインターネットはますます身近なものになり、人は大海のような膨大な情報が津波のように押し寄せる事態に直面しました。

ですが、意外と人々はこういう事態に対して対策を講じている人は多くありません。

ろくに情報を整理できないままに入力されてると、そりゃあ脳も疲れちゃいますよね。バケツの中から水が溢れてるってのに、構わずぶち込むようなものです。水があふれちゃうので貯めたい水も流れちゃうし、意欲も膨大な情報量に飲み込まれちゃうと流れちゃいますよね。

余談ですが、26歳の私の周りでは本当にこんな人ばっかりですよ、まじで。「Twitterなんかやめちまえ!!」「Instagramなんかやってもなんも得られんぞ!」って叱りたい人ばっかりです。ろくに情報の整理をしないままにタイムラインなんか見て、それで仕事の愚痴の投稿されても正直辟易しちゃうんですよね。自分の中にある情報の整理をしてみれば、自ずと何をすべきかって見えると思うんですけれども…まあこれは余談ですが。

HSPは情報を「入力」しまくる人

さて、ここでHSPという性質を振り返ってみましょう。
敏感なHSPは様々な情報を吸収する性質を有しています。つまり、普通の人より「情報の入力量が多い人である」ということが言えるのではないのでしょうか。

些細な音でも内面に大きな影響を受けたり、他人の感情の機微で自身も感情がぶれてしまったり…。
そういうわけで、HSPは日常的に「スマホ依存症」的なことに陥りがちな人、なのかもしれません。

スマホ依存症の症状の中に「意欲の低下」という症状があるのですが、HSPでもこれを引き起こしている人は多いように思えます。

私も劇団の役者・スタッフ両面の仕事に忙殺され、更に人間関係・自身の演技力について悩んでいた時期があったのですが、仕事+周囲の人の真意をくみ取る、自分の技術が上がらない焦りという3重苦により心の余裕がなくなり、「自分のやりたいこと」というものが見えなくなっていきました。
スタッフ業務の責任者というのはいわゆる中間管理職の意味合いが強く、団体内の調整や〆切の管理だったり、団体をより発展していくにあたってのコンテンツ創出で団員に発破かけたり、などなど色々とやっていたりもしていたので負う責任も重くなり、強く発言することも多くなり、団体内の人をムッとさせるようなことも多々ありました。


イメージで言うと、自分の中身はこんな感じでした。

自分の良い方もよくなかったなとも思うのですが、正直いろいろと追われていてそれどころじゃねえみたいな状況で、悪い意味で色々と背負っちゃってたんですね。今となっては「俺もよくなかったなあ」と思えます。ぶっちゃけ、団体をより発展するために自分の発想を実現させようと、団員を無理に巻き込んでいた節もあったので、あらゆる意味で「良くも悪くも」だったなと、今となっては思います。

なんで「今となっては」という言葉がついてくるかというと、もうその劇団を離れて1年半が経過したからです。その間はボーっとしたり、外出する用事を減らしたりと自分のための時間を増やしていました。すると、自分を客観視して「整理」ができたのです。

自分を「整理」するということ

スマホ依存症の対策・治療は意外と単純で、「スマホを見る時間を短くする」、「ボーっとする時間を増やす」ということです(因みに「スマホを見る時間を短くする」ことが難しいのなら、割とヤバいと思います)。
要は、「入力」する情報を精査して、「整理」する時間を増やせ、ということでしょう。

なんらかの思考や関心や注意を伴わない、ぼんやりと安静状態にある脳が示す神経活動を「デフォルトモードネットワーク」と言います。
この「デフォルトモードネットワーク」状態で脳の血流量の変化を可視化するfMRIを用いると、活動が活発になる脳の領域が複数存在し、互いに同期しています。この同期により自己認識、見当識、および記憶に関わる基本的な役割があると考えられています。

つまり、「ボーっとしている」ことは何もしていないようで、脳はすごく活発的になっているんですね。必死に「整理」しにかかるわけです。

普通の人より情報の入力が多いHSPにとっては、ある意味必須

さぁ!ここで問いかけましょう。
あなたは最近ボーっとする時間を設けていますか?
もしくは、今あなたにはボーっとすることができる環境がありますか??

「出力」したら自然と「整理」ができる

さて、ぼーっとする以外にも「整理」する手段があります。それは情報を「出力」することです。
自分が説明ができることって、自分の中できちんと整理された情報しかできませんよね。

私が以前HSPの友人にしたアドバイスで「日記をつける」というものがありました。
Twitterのようなデジタルのものではなくて「手書きでやる」というのがポイントです。

「書く」という作業は実はとても複雑で、文を考える、筆を持つ、字を書く、書いた字を見る、というように複数の工程が含まれています。特に自分の書いた字を見るというのは日本人的に考えて、それだけでも何か得られるものがあります。字が汚いと、「あぁちょっと今落ち着いてないのかな」とか思ったりします。

つまり「書く」という複雑な工程を踏んで自分のことについて「出力」するので、いやがおうにも自分の中にある情報を「整理」することになります。なので、意外と日記をつけるって簡単じゃないんですね。中々長続きしません。

でも、だからこそ価値があると思っています。
長続きするかどうかは置いといて、まずは「やってみる」ことが大事ですよ。

また、本を読んでみるのも良いでしょう。良い本というのは自然と自分を振り返らさせてくれます。振り返ったときに過去の自分のことについて思いに更けて、これからの自分をどうするか、というのを考えてみてはいかがでしょうか。

最後に

HSPかどうか関わらず、すべての人は自身の情報を整理する必要があります。
この情報化社会において、スマートフォンなどの情報端末はさらに進化することになるでしょう。ただ、情報に振り回されるとかなりつらいですよ。

私が大学生の時にTwitter、Facebookがはやりましたが、SNSというのは人間関係に影響を与えます。何にも考えずに自分のわがままをSNSに投稿して、陰で色々と言われるという、あまり愉快じゃない事態を私は数えきれないほど直面しています。

膨大な情報を前にしたとき、「自分がどうありたいのか」をしっかり軸を持ってください。膨大な情報に流されるのではなく、まさにネットサーフィンするかのようにうまく泳いでいくことが大切です。

そして、得た情報は整理して、活用することが大事です。

それでは。

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